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「Firefox 71」公開 ピクチャーインピクチャー機能やLockwiseの改善など
Mozillaが「Firefox 71」のデスクトップ版をリリースした。動画のプレーヤーをデスクトップに置ける「ピクチャーインピクチャー」機能が追加された。セキュリティ関連では12件の脆弱性が修正された。
米Mozilla Foundationは12月3日(現地時間)、Webブラウザ最新版となる「Firefox 71」をWindows、Mac、Linux向けに公開したと発表した。動画のピクチャーインピクチャー機能の追加などの幾つかの新機能と、セキュリティ関連の修正が行われた。
ピクチャーインピクチャー(PIP)機能とは、動画再生画面をWebブラウザから分離してデスクトップで再生を続ける機能だ。ChromeブラウザやOperaなどには既に備わっている。
Firefoxでは、例えばYouTubeで動画を再生し、プレーヤーにカーソルを置くと青いアイコンが表示されるので、これをクリックするとプレーヤー部分がFirefoxの外のデスクトップに移り、再生中の動画の続きがそのまま表示される。
独立したプレーヤーの窓を閉じると、続きは元のWebページで再生される。
この他、パスワード管理機能「Lockwise」がサブドメインも認識できるようになり、流出被害をチェックするツール「Firefox Monitor」のアラートがスクリーンリーダーに対応した。
セキュリティ関連では、重要度が上から2番目の「High」7件を含む12件の脆弱性が修正された。
なお、Firefoxのリリーススケジュールはこのバージョンから4週ごとになった。2019年9月から2020年9月のスケジュールは以下の通り。
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