ニュース
セブン・ペイ、未使用残高の払い戻しを終了 企業は存続も事業内容は未定
モバイル決済サービス「7pay」運営元のセブン・ペイは、未使用残高の払い戻し業務を完了したと発表した。
セブン&アイ・ホールディングス(HD)傘下のセブン・ペイは2月25日、同社のモバイル決済サービス「7pay」について、未使用残高の払い戻し業務を全て終了したと発表した。払い戻しの申し出がなく、未払いになっている残高の合計額は非公開としている。
7payは、2019年7月1日のサービス開始直後から第三者による不正ログインの被害が相次ぎ、9月末には全てのサービスを終了。10月からはユーザーがチャージしたまま使わなかった残高の払い戻しを受け付けていた。
セブン・ペイの今後について、セブン&アイHDは19年8月の会見で、7payのサービス終了後もセブン・ペイは存続させ、他社のモバイル決済サービスとセブン&アイグループのサービスを接続する役割を果たしていくと説明した。
今後の事業内容について、ITmedia NEWSが26日に問い合わせたところ「今後も問い合わせ窓口から払い戻しの申し出があった場合には、債権が有効と確認できれば払い戻しに対応する」(セブン&アイHD)とし「その後の事業内容は未定」と答えた。
【編集履歴:2020年2月26日午後5時35分 初出時、記事のタイトルを「残高払い戻し業務を完了」としていましたが、内容をより正確に表すために改めました】
関連記事
- 7pay、残高の払い戻し期限迫る 未払いの7000万円はどこへ行く?
セブン・ペイが運営していた「7pay」の未使用残高の払い戻し受付が1月10日に終わる。9日時点で払い戻しを受けていないユーザーは約25万人、未払いの残高は約7000万円上ることが分かった。 - 「7pay」運営元、未使用残高の払い戻し方法発表 9月末でのサービス終了受け
モバイル決済サービス「7pay」運営のセブンペイが、サービス終了に伴い、未使用残高の払い戻しを行うと発表した。申し込みを公式アプリと公式サイトで受け付ける。受付期間は10月1日〜2020年1月10日。 - 7pay終了へ 記者会見の一問一答まとめ
セブン&アイ・ホールディングスが8月1日に開いた、モバイル決済サービス「7pay」終了の会見内容を一問一答形式でまとめた。 - 不正ログイン続出の「7pay」、わずか3カ月で終了 セブン&アイHDが謝罪、再挑戦も示唆
7月1日にスタートしたモバイル決済サービス「7pay」が9月30日で終了する。3カ月での幕引きは異例だ。原因はサービス開始直後から相次いだ不正ログインだ。セブン&ワイHDは被害者に謝罪する一方で、キャッシュレス事業への再挑戦も示唆している。 - 「リスト型攻撃に対策を」 金融庁と経産省、決済事業者に不正アクセス対策強化を要請 7payの不正ログイン被害で
金融庁と経済産業省、個人情報保護委員会がキャッシュレス決済事業者に対し、不正アクセスに備えた対策を強化するように要請している。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.