ソフトバンク、商用5Gサービスを3月27日に開始 榛葉副社長が楽天との差を強調 「当社の基地局は23万局。4000局というレベルではない」(2/2 ページ)
ソフトバンクが5G通信の商用サービス「SoftBank 5G」を3月27日に始めると発表。5G対応スマートフォン4機種も同日以降に順次発売する。同社の榛葉淳副社長は記者発表会で、新たな競合となる楽天との通信インフラの差を強調した。
5Gサービスの第1弾「5G LAB」とは?
ソフトバンクの5Gサービスの第1弾となる5G LABは、(1)現実世界にアイドルなどをAR表示できるアプリ「AR SUQARE」、(2)アイドルのライブやスポーツの試合などのVR映像を視聴できるアプリ「VR SQUARE」、(3)ライブや試合の映像を複数の角度から視聴できるアプリ「FR SQUARE」、(4)クラウドゲーミングアプリ「GAME SQUARE」――の4種類から構成される。
(1)では、スマホカメラを通じてアイドルやキャラクターなどを現実世界に重ねて表示し、拡大・縮小・回転などの操作ができる。ユーザーがキャラクターと一緒に写真や動画を撮ることや、撮影したコンテンツをSNSに投稿することも可能だ。サービス開始時のコンテンツは約200種類。
(2)は、既存のスマホ向けVRアプリ「LiVR」を名称変更したもの。AKB48グループのライブ映像をはじめ、プロ野球やプロバスケットボール「B.LEAGUE」の試合など、臨場感ある映像をVRコンテンツとして視聴できる。サービス開始時のコンテンツは約200種類。
(3)では、AKB48グループのライブ映像のうち、お気に入りメンバーのパフォーマンスだけを選んで視聴したり、プロ野球の試合(福岡PayPayドームで行う福岡ソフトバンクホークス戦)の映像を回転させ、球場のさまざまな角度から観戦したりできる。サービス開始時のコンテンツは約100種類。
(4)は、負荷の高いPCゲームをスマホやタブレットからプレイ可能にするアプリ。まずは米NVIDIAのクラウドゲーミングサービス「GeForce NOW」の日本版「GeForce NOW Powered by SoftBank」を6月以降に提供する。サービス開始時のコンテンツは約400種類。
各サービスは4G/LTE環境でも利用できるが、5G環境ではより快適に視聴できるという。いずれも7月31日までは無料で、5G環境のユーザーは8月以降も無料。4G環境のユーザーは、(1)〜(3)がセットで月額500円の利用料が発生する。また、(1)〜(3)はメリハリプランのカウントフリーの対象となる。利用環境を問わず、(4)のGeForce NOW Powered by SoftBankは月額1800円で、カウントフリーの対象にならない。
5G対応スマホはAQUOSなど4機種 Xperiaは対象外
5G対応スマホは、シャープ製の「AQUOS R5G」(3月27日発売予定)、中国ZTE製の「ZTE Axon 10 Pro 5G」(同)、韓国LG Electronics製の2画面スマホ「LG V60 ThinQ 5G」(4月下旬以降に発売予定)、中国OPPO製の「OPPO Reno3 5G」(同)――の4機種。いずれも、前述の5G LABアプリ4種をプリインストールして提供する。
ソフトバンクはこれまで、ソニーモバイルコミュニケーションズの「Xperia」シリーズを継続的に取り扱ってきたが、今回は同ブランドの5Gスマホ「Xperia 1 II」はラインアップから外れた。今後の展開をみて追加を検討するとしている。
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