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ぴあ、新型コロナの影響で最終利益予想を87%下方修正 興行の相次ぐ中止・延期で
ぴあが、2020年3月期の通期連結業績予想を大幅に下方修正。最終利益予想を従来比87.8%減の1億円とする。新型コロナウイルスの感染拡大に伴って全国で興行の中止・延期が相次いでいる影響。
チケット販売サイトを運営するぴあは3月19日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴って全国で興行の中止・延期が相次いでいる影響で、2020年3月期(19年4月〜20年3月)の通期連結業績予想を大幅に下方修正すると発表した。チケットの払い戻し対応に関する費用として、同期に約3億円の特別損失も計上する。
修正後の通期連結業績予想は、売上高が従来予想比8.3%減の1650億円、営業利益が同58.6%減の6億円、最終利益が87.8%減の1億円。新型コロナウイルスの感染拡大までは堅調に推移し、19年3月期からの増収増益を見込んでいたが、一転して前年実績を下回る見通しとなった。これに伴って、配当予想を1株当たり20円から5円に引き下げる。
ぴあの連結現預金残高は172億700万円(3月18日現在)で、「安定的な状況で推移している」というが、新型コロナウイルスの影響が長期化して売上が継続的に減少するリスクに備え、金融機関13社から最大で計150億円の借入を行うという。実行日は3月末以降で、借入期間は6カ月〜1年の予定。同社は「早期に資金繰りの万全を期す」としている。
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