イベント中止で取材機会が激減、オンライン発表会には不満も 新型コロナがフリーランスに与えた影響(1/3 ページ)
新型コロナウイルスの感染拡大を受けた政府の方針もあり、時差通勤やテレワークを採用する企業が増えている。全国の学校が臨時休校になったことも重なり、SNSでは突然の在宅ワークに戸惑う人の声が日々あふれている状況だ。
イベントは中止になったが、やむなくバルセロナへ
筆者はフリーランスライターとして20年以上のキャリアを持つ、いわば在宅ワークのベテランである。自宅で働くのがデフォルトなので、普段と全く違う働き方を強いられているテレワーカーと比べれば、今回の件がワークスタイルに与える影響は小さい。一方で、フリーランスライターの仕事は完全歩合性なので、取材に行って記事を書き、メディアに記事が掲載されなければ収入が得られない。ワークスタイルには影響がなくても、イベントの中止などで肝心の取材の機会が減っているのは由々しき事態である。
例えば、毎年2月はモバイル業界イベント「MWC」の取材のため、開催地であるスペイン・バルセロナを訪れている。今年も当然取材予定だったが、新型コロナウイルスの世界的な広がりを受けて企業の出展取りやめが相次ぎ、開催12日前に正式に中止が発表された。
こういうとき、メディアに所属している記者なら会社がキャンセル代を負担してくれるが、われわれフリーランスは取材の機会と原稿を書いて得るはずだった収入を失う上に、キャンセル代も自己負担だ。変更や返金の効かない安いチケットを押さえることが多いので、キャンセルすれば航空券、宿代などはほとんど返金されず、大赤字だ。MWCは開催されないと分かっていたが、飛行機代などを無駄にしたくなかったので、筆者は予定通りバルセロナに向かい、現地で他の取材原稿を執筆したりしていた。
同様のイベント中止は世界中で起こっていて、IT関連の米国開催のイベントだけでも、3月13日~22日まで予定されていた「SXSW 2020」のほか、米Adobe Systemsの年次イベント「Adobe Summit」や、5月開催の米Facebookの年次開発者会議「F8」、米Googleの開発者会議「Google I/O」などのオフラインイベントが中止になっている。筆者が予定していたものだけでも、既に2つの海外出張がなくなった。
オンライン発表会だけでは不十分な理由
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
たばこ休憩なき時代の“一服”をどう取るか 温熱と“聞こえない音”で休む、JT子会社のアイマスクを試す
-
2
パナソニックHD子会社、使用禁止の生成AIに従業員約33万人分の個人情報をアップロード
-
3
「Claude Mythos 5」、危害の兆候を顧みず実在の開発者を標的に──AnthropicとAISIが分析結果を公開
-
4
「能動的サイバー防御」きょう開始 警察・自衛隊などが攻撃元サーバを無害化 高市首相も狙いを説明
-
5
B級感がたまらない? 映画「ストリートファイター」の魅力と原作ゲームの歴史、ゲーマーマンガ家が熱弁
-
6
GMO、不正取引の被害額を補償へ 見舞金5000円も 「お名前.com」FX用VPSへのサイバー攻撃で
-
7
PHP脆弱性でいち早くサービス停止したコドモン 背景に「被害が出てからでは取り消せない」
-
8
GMO、「能動的サイバー防御」発動を政府に要請 「お名前.com」FX用VPSへの攻撃で
-
9
「お前らの作品は所詮コピーだ」――富野由悠季さん、プロ論を語る
-
10
「AIでエンジニア派遣は不要になる」のか? 各社に肌感を聞いた 求められる人材、明確に変化
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR