PHP脆弱性でいち早くサービス停止したコドモン 背景に「被害が出てからでは取り消せない」

 プログラミング言語「PHP」の脆弱性を巡り、各社が予防のためのサービス停止に踏み切る中、いち早く対応を表明した企業があった。それが、保育・教育施設向けITサービス「コドモン」を運営するコドモン(東京都港区)だ。同社は10月22日、ITmedia NEWSの取材に対し、21日からの全サービス停止はPHPの脆弱性2件の報告を受けた予防措置だったと明らかにした。22日未明には主要サービスを再開している。

全サービスの停止を知らせるコドモン公式Xアカウントの投稿

 コドモンが公式Xアカウントでサービス停止を告知したのは21日午後2時16分。「皆さまの情報とサービスの安全を守るための予防的な措置」として、保護者アプリを含む全サービスを順次停止すると投稿した。PHPの修正版公開(同日午後11時ごろ)の約9時間前の停止だった。国内では同日夕方から夜にかけて、修正版の公開に合わせて深夜からの緊急メンテナンスを予告するサービスが相次いだ。

 コドモンは、全国の保育園や幼稚園などが登降園管理や保護者との連絡に使い、子どもや保護者、施設の情報も預かるサービス。修正プログラムの公開前に不正アクセスを受ける恐れが懸念される状況だったことから、公開を待たずに一時停止を決断したという。

 同社は「突然の停止が現場や保護者の皆さまに大きなご負担をおかけすることは十分に認識している」とした上で、「万が一情報が流出した場合、その被害を完全に取り消すことはできない」と説明。サービスを継続することの重要性と情報の安全を守る責任を慎重に比較した結果、「被害が発生してから対処するのではなく、未然に防ぐことを優先し、当社の判断で全サービスを一時停止することを決定した」と回答した。

サービス再開を知らせるコドモンの告知(出典:コドモン公式サイト)

 修正パッチを適用し、サービスの安全性を確認した上で、22日午前3時22分に主要サービスを再開した。保育施設へ未登園の子どもを検知して知らせる「所在確認アラート機能」のみ22日は終日停止し、23日から通常通り再開する予定。22日時点で、今回の件に起因する不正アクセスや情報漏えいは確認していないという。

 ITmedia NEWSでは、いち早く停止判断に至った経緯などについて、あらためてコドモンに取材する予定だ。

コドモン公式Xアカウントの投稿
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