レビュー
つい撮りたくなる不思議なコンデジ、富士フイルム「X100V」:荻窪圭のデジカメレビュープラス(2/5 ページ)
富士フイルムの「X100V」は、昔ながらのカメラのテイストと35mm相当のレンズ、シンプルな操作性でファンの多いカメラだ。これを持って歩くといろんなものをつい撮ってしまう。
上から見ると従来と同じく各種ダイヤルが並んでいる。鏡胴部に絞りリング(Aにするとオートになる)、上部にシャッタースピードとISO感度(どちらもAにするとオートになる)、露出補正だ。
ISO感度はダイヤルを引き上げて回すと変更できる。前モデルまでは指を離すとバネで戻ったが、今回は手動で戻す方式に。なので設定を変えながら撮りたいときに便利だ。
変化があったのは背面。
最近の富士フイルムのカメラで見られる傾向だが、十字キーが廃止され、スティックのみになった。使って見ると十字キーはなくて困らないし十字キーってなんかデジタルくさいし、スティックだけの方が背面がすっきりして昔ながらのカメラっぽい。
これはよい。
で、さらに前後に電子ダイヤルもあり、多くのボタンがカスタマイズできる。
3つめはモニター。
初代X100から一貫して背面モニターは固定式だったのだが、X100Vではチルト式になった。モニターが稼働するようになったのである。もともとファインダーを覗いて撮る快感、的なカメラで、これを使ってるとついファインダーを覗いて撮ってしまうのが魅力なのだけど、いざ背面モニターの出動だってときは、ちょっとアングルを変えたいときなわけで、X100Vにこそチルト式モニターが似合うのである。
街を歩いててふとローアングルしたくなったときとかさっと対応できる。
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