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ソニー CSL、作曲支援AI「Flow Machines」プロジェクト開始 楽曲をYouTubeライブ配信
ソニーコンピュータサイエンス研究所は、同社開発のAI作曲支援システムを使った楽曲制作プロジェクト「Flow Machines」を始めたと発表した。
ソニーコンピュータサイエンス研究所は3月24日、同社開発のAI作曲支援システム「Flow Machines Professional」(FM Pro)を使った楽曲制作プロジェクト「Flow Machines」を始めたと発表した。第1弾として、ソニー・ミュージックレーベルズが同日に始めたYouTubeチャンネルにFM Proを使って作った楽曲を提供している。
FM Proは音楽制作ソフト上でプラグインとして動く自動作曲ソフトウェア。作りたい曲のスタイルを指定すると、さまざまなジャンルの音楽を学習したAIが、メロディーやコード進行、ベースなどを提案する。
提案されたメロディーなどは、MIDIデータ(楽譜情報)として出力するため、ユーザーが編集して自身の楽曲に取り込むといった使い方ができる。
ソニー・ミュージックレーベルズのYouTubeチャンネル「Tokyo LosT Tracks -サクラチル-」では、24時間365日、「Lo-Fi Beats」と呼ばれるジャンルの音楽を配信しており、FM Proを使って作った楽曲も流している。
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