SlackのCEO、「Teamsとの横断通話でMicrosoftと協力中」発言
Slackのスチュワート・バターフィールドCEOが投資銀行との電話で、競合するMicrosoftと協力し、SlackとTeamsのユーザーが音声通話できるようにすると語った。
米Slack Technologiesのスチュワート・バターフィールドCEOは3月26日(現地時間)、企業向けコラボレーションツール「Slack」の音声通話機能で、競合する「Microsoft Teams」のユーザーと通話できるよう米Microsoftと協力していると語ったと米CNBCが報じた。
カナダの投資銀行RBC Capital Marketsとの電話インタビューでの発言。「われわれは通話機能のTeamsとの統合に取り組んでいる」と語った。
Slackの音声通話機能「Slackコール」を使うには、お互いが同じ「ワークスペース」内にいる必要がある。バターフィールド氏はどのような方法でTeamsユーザーとの通話を可能にするのかや実施時期など、具体的な説明はしなかった。CNBCはSlackとMicrosoftにコメントを求めたが、回答を得られなかった。
Slackでは「Office 365」との連携は既に可能になっており、ワークスペースでOffice文書を表示したり、Outlookメールを転送して読んだりすることはできる。
バターフィールド氏は同日、新型コロナウイルス感染症拡大のSlackへの影響について連投ツイートした。
新型コロナウイルス対策でテレワークを強いられるユーザーが急増する中、プラットフォーム横断での通話機能の実現はそれぞれのユーザーにとって朗報だ。
Microsoftによると、TeamsのDAU(1日当たりのアクティブユーザー数)は新型コロナウイルスの影響で急増し、4400万人になったという。Slackは昨年10月にDAUが1200万人と発表している。
関連記事
- Slackの同時接続ユーザー数、新型コロナの影響で2週間で250万人増
SlackのバターフィールドCEOが、自社サービスへの新型コロナウイルスの影響について連投ツイートで説明した。「この数週間は予想不能だった」とし、過去2週間で同時接続ユーザー数が250万人増えたことなど、いくつかの数値を示した。 - Microsoft Teams、新型コロナで過去1週間のユーザーが1200万人増
新型コロナウイルス対策でテレワークが増加する中、Microsoftがチームコラボレーションサービス「Microsoft Teams」のユーザー数が過去7日間で1200万人増加し、4400万人を超えたと発表した。年内に追加する新機能も予告した。 - SlackがMicrosoft製品と連携 チャット画面で「Office」ファイルなど閲覧可能に
コラボレーションツール「Slack」が「Office 365」と連携。Slack上で「Microsoft Office」シリーズのファイルを閲覧したり、「Outlook」に届いたメールを確認したりすることが可能になる。詳細と実装時期は決まり次第告知する。 - Slack、競合する「Microsoft Teams」発表に歓迎の全面広告
Microsoftによる競合するチームコラボレーションツール「Microsoft Teams」発表に合わせ、Slackがライバル登場を歓迎する全面広告をNew York Timesに掲載した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.