「ケモ耳生やした議員系VTuber」誕生 おぎの稔大田区議が“バ美肉”
大田区議会議員のおぎの稔氏が、バーチャルYouTuberとして動画配信を行うためのキャラクター「おぎの稔(みのり)」を発表した。VTuberとして配信することで、主に若者層に大田区の魅力や政治・社会問題などを語っていきたい考え。
東京都・大田区議会の、おぎの稔(みのる)議員は4月1日、バーチャルYouTuber(VTuber)として動画配信を行うためのキャラクター「おぎの稔(みのり)」を発表した。デザインは大田区在住の漫画家・伊東ライフさん。VTuberとして配信することで、主に若者層に大田区の魅力や政治・社会問題などを語っていきたい考え。
おぎの氏は無所属・2期の現職議員。表現の自由や若者向けの各種支援、自殺対策などを政策に掲げる。ネット上ではTwitterやPixivなどを中心に発信し、コミックマーケットではスマホゲーム「Fate/Grand Order」の同人誌を頒布するなど、“オタク”的な活動を続けている。
おぎの議員がVTuber参入を表明したのは1月。「SNSで若い方を中心に情報を発信している私の活動スタイルに合致する」と考え、美少女キャラクターのアバターをまとう“バ美肉”(バーチャル美少女受肉)に向けて調整を始めたという。
インターネット上の各種ツールを活用する理由を、おぎの議員は「ツールは使わないとそのツールでしか触れられない声を届けられない方がたくさんいる」とした上で、「今を生きる若者が何に熱中し何を楽しんでいるのかを肌で感じ、同じ目線で見ること。それが政治家として、令和から先の新しい未来がどうなっていくのか、何が若い世代に求められるかを考える良いヒントになると思っている」と説明している。
本格的な動画配信は4月中旬から行う。できたばかりのYouTubeチャンネルだが、1日午前0時にTwitter上で発表してから午後7時現在までで、約3400人がチャンネル登録済み。
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