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Amazon.com、物流倉庫の環境改善 体温チェックやマスク配布など
新型コロナの影響で需要が急増し、倉庫でも感染者が出る中、Amazonが従業員の保護対策について説明した。出社時検温やマスクの配布、機会学習によるソーシャルディスタンスチェックなどだ。
米Amazon.comは4月2日(現地時間)、フルフィルメントセンター(物流倉庫)で働く従業員を新型コロナウイルス感染症から守るための新たな対策について発表した。
新型コロナウイルス対策で外出を控える人が増える中、オンラインショッピングの需要が急増している。Amazonの幾つかの倉庫では既に複数の感染者が出ており、閉鎖された倉庫もある。感染者が出たニューヨーク州スタテンアイランドの倉庫では3月30日、職場環境改善を求めるストライキが行われ、そのリーダーが解雇された。
Amazonは、以下の改善を行ったとしている。
- 従業員の出社時検温の義務付け。CDC(米疾病対策センター)の勧めに従い、38度ある場合は帰宅して熱が下がってから3日は職場に戻らないよう義務付ける(その間は有給とする)
- マスクの配布。消毒用ワイプと消毒剤は既に標準で備えている(従業員側はそうではない主張している)が、数週間前に注文した数百万枚のマスクが入庫したので、これを従業員に配布する
- 監視カメラと機械学習システムによるソーシャルディスタンスの確認。Amazonが誇るトップレベルのAI研究者を結集し、社内で人同士が安全な距離を保っているかどうかをチェックするシステムを構築した
- 感染検査を受けられなくても感染した可能性のある従業員には追加の有給休暇を与える
- 感染者だけでなく、感染者と接触した従業員にも14日の有給休暇を与える
Amazonはまた、3月16日に発表した米国内での10万人雇用の進捗状況として、既に8万人雇用したことも明らかにした。
ストライキを先導し、解雇されたクリス・スモールズ氏によると、スタテンアイランドの倉庫で3日朝、さらなる感染者が出たという。本稿執筆現在、この倉庫を閉鎖したという発表はない。
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