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E2E暗号化のWhatsApp、新型コロナ関連誤情報拡散対策で転送に制限

Facebook傘下のWhatsAppが、新型コロナ関連の誤情報拡散対策で、5回以上転送されてきたメッセージは1つのグループにしか転送できないよう機能を制限した。WhatsAppのメッセージはエンドツーエンドで暗号化されているため、第三者はチェックできない。

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 米Facebook傘下のWhatsAppは4月7日(現地時間)、新型コロナウイルス感染症に関連する誤情報の拡散を防ぐ目的で、メッセージの転送に新たに制限を設けたと発表した。

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 WhatsAppの投稿はエンドツーエンドで暗号化されており、内容が誤情報かどうかを第三者がチェックすることができない。CNNなどによると、新型コロナウイルスの治療法に関するさまざまな誤情報がWhatsAppで拡散されているという。

 こうした拡散を防ぐため、5回以上転送されてきたメッセージは、1つのチャットグループにしか転送できないようにする。これまでは、5つのグループに転送可能だったので、5分の1になる。

 1度に1つということで、手間を掛ければ何度でも転送できはするが、メッセージの拡散を遅らせることはできるとWhatsAppは説明する。

 WhatsAppは2019年にそれまで1度に20のグループに転送できていたものを5つに減らした。その当時、メッセージの転送は世界規模で25%削減できたという。

 「ここ数週間で、WhatsAppを使って最前線で闘う医療従事者を支援する運動が形成されたこともあった。だが、誤報の拡散に繋がる可能性もあることが分かった。WhatsAppを親密な会話の場に保つために、こうしたメッセージの拡散を遅らせることが重要だと考える」。

 WhatsAppは世界保健機関(WHO)と提携し、公式Botで新型コロナの正しい最新情報をユーザーに提供している。

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