アイリスオーヤマ、AIカメラ事業に参入 顔認識に対応、30万5000円から
アイリスオーヤマが、AIカメラ事業に参入する。カメラにAIを搭載したことで、顧客分析や店内の動線把握などに使えるとしている。
アイリスオーヤマは4月13日、AIカメラ事業に参入し、20日に20機種を発売すると発表した。価格は30万5000円〜53万5000円(税別、以下同)。顔認識技術に対応しており、小売店などが導入した場合は、顧客分析や店内の動線把握といったマーケティングに活用できるとしている。
最安値のモデル「IRC-C3650」の有効画素数は約630万ピクセル(3072×2048)で、屋内のみで使用可能。ヒートマップ機能や屋外退出検知機能を備える。最も高いモデル「IRC-AG5460A32」の有効画素数は370万ピクセル(2560×1440)で、屋内外問わず使える。顧客の顔画像から年齢や性別を判定する機能などを持つ。その他のモデルも、価格は仕様によって異なる。
具体的な用途としては、小売店内の顧客動線の把握、車両番号の認識による駐車場の出庫管理、不審な行動の検知などが考えられるという。
顔認識の速度は0.2秒で、マスクやヘルメットなどを着用していても認識できるとしている。また、高精細な映像を捉えられるという「4K UltraHDクオリティレンズ」を搭載。明かりの少ない夜間でも被写体をはっきり捉える機能や、逆光時に映像の照度を補正する機能も備える。
小売店などに向け、同社が提供する無線制御照明システム「LiCONEX」などとAIカメラを組み合わせた提案もしていくという。
同社は、日本企業の労働者不足を受けて、企業が少ない人手で防犯対策やマーケティング分析などを行えるように、AIカメラ事業に参入したとしている。
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