Web会議サービス「Google Meet」、Gmailからの開始やギャラリービュー追加
Googleは、「G Suite」のWeb会議サービス「Google Meet」(旧「Hangouts Meet)のUIを改善した。Gmailからのビデオ会議開始が可能になり、Zoomのようなギャラリービューやノイズフィルター機能などが追加になる。
米Googleは4月16日(現地時間)、Web会議サービス「Google Meet」(旧「Hangouts Meet」)の会議をGmailから開始できるようにしたと発表した。競合する「Zoom」に似た新機能も追加する。同日から全ユーザーにロールアウトしていく。
Google Meetは、企業および教育機関向け「G Suite」に含まれるWeb会議サービス。Googleは9日、新型コロナウイルス感染症対策の影響でGoogle Meetのユーザーが急増していると語った。
これまでは、G Suiteのビデオ会議を開始するにはGoogleカレンダーの予定にゲストを追加するか、Webブラウザでhttps://meet.google.comにアクセスして設定する必要があった。
Gmailのサイドバーで「会議を開始」をクリックすることで一意のURLコードが得られ、Gmail内で参加者を追加していくことができる。招待されたユーザーもGmail内で「会議に参加」をクリックし、URLコードを入力することで会議に参加できる。ビデオ会議の画面のUIも改善された。
Googleは米Reutersに対し、参加者を画面に格子状に並べる機能も追加すると語った。Zoomの「ギャラリービュー」に当たる機能だ。Zoomでは48人まで、米MicrosoftのTeamsでは9人まで表示するところ、Google Meetは16人までの表示が可能になる。
さらに、キーボードのクリック音やドアを閉める音などのノイズをフィルタリングしたり、暗い環境での映像を最適化する機能なども追加されるという。
Google Meetの本来有料の高機能は、新型コロナウイルス対策への取り組み支援のため、9月30日まで無料で提供される。
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