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花王、スマホカメラで内臓脂肪量を推定できるサービス AI自動採寸の技術を活用
自社開発した内臓脂肪の推定アルゴリズムと、服を着たまま全身の採寸を行える「Bodygram」の技術を活用した。
花王は4月22日、スマートフォンのカメラで人間の体を撮影すると、内臓脂肪量の目安が分かるサービス「モニタリングヘルス」を公開したと発表した。自社開発した内臓脂肪の推定アルゴリズムと、服を着たまま全身の採寸を行える米ベンチャーの技術「Bodygram」を活用。花王のLINE公式アカウントから無料で使える。
花王は延べ1万人以上の測定データを使った内臓脂肪量の推定アルゴリズムを開発。生年月日、性別、身長、体重、腹囲のデータから推定できるという。このうち計測作業が煩わしい腹囲のデータについては、2枚の写真から推定採寸できるBodygramの技術を採用することで、スマートフォン単体で手軽に内臓脂肪量を推定できる仕組みを整えた。
正面と側面の写真を撮影すると、約30秒ほどで内臓脂肪量を推定する。結果は内臓脂肪レベルとして表示し、過去の結果と比較できる。性別、年代別のランキングも見られるという。内臓脂肪量の推定に関して、日本肥満症予防協会の監修を受けたとしている。
Bodygramは、ベンチャーの米Bodygram社が開発した自動採寸技術。AIを活用し、2枚の写真と簡単なデータ入力だけで体を採寸できる。ファッションECサイト「SHOPLIST」や、ユニクロの公式アプリなどでも採用されている。
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