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60人が自宅から「パプリカ」合奏、テレワークオーケストラの舞台裏 ばらばらの環境で統一感出せた理由:#うちでもできたよテレワーク(5/5 ページ)
新日本フィルハーモニーが3月にYouTubeで公開した「テレワークでパプリカやってみた!」という動画が大きな反響を呼んだ。62人の楽員がそれぞれの自宅というばらばらの環境で、統一感のある音楽を仕上げられた裏側には、地道な作業の積み重ねがあった。
今後の課題は収益化
コンサートの自粛が長引く中、収益化は今後の重要課題だ。「テレワークでパプリカやってみた!」は権利上の問題で収益化はできていないという。
動画にはファンから金銭を受け取れる“投げ銭”をやってみてはどうかという声も寄せられている。山口さんも「リアルタイムにコミュニケーションできる仕組みはやってみたい」としている。
「コメントに反応を返すなど、コミュニケーションしながら演奏すると、アットホームになりすぎて、オーケストラのフォーマルな感じが薄れるので、その2つがうまく両立できるところを模索したい」(山口さん)
新型コロナウイルス感染症の収束が見通せない中で、音楽業界は今後も無観客公演やYouTubeでの動画配信、ライブ中継など、存続に向けた収益化の方法を手探りしていくことになるだろう。山口さんは「オーケストラが新しく生きていけるルートを作っていけたら」と、音楽の届け方やオーケストラの生き抜き方の模索に対する意気込みを語った。
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