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Airbnb、25%に当たる1900人をリストラ 長期化する新型コロナを乗り切るため
民泊大手のAirbnbが、新型コロナによる旅行停滞が続く中、従業員の約25%に当たる1900人をリストラする。
米民泊大手Airbnbは5月5日(現地時間)、従業員の約25%に当たる1900人をリストラすると発表した。共同創業者のブライアン・チェスキーCEOによる従業員宛の書簡を公式ブログで公開した。
チェスキー氏は、2020年の収益は2019年の50%未満になると説明した(同社の2019年の総売上高は約48億ドル)。これに対処するために20億ドルの資本を調達し、考えられるすべてのコストを削減したが、新型コロナウイルス感染症による観光旅行停止状態がいつまで続くか分からない中、「より集中したビジネス戦略に基づいて従業員数を削減することで、Airbnbにさらに根本的な変更を行う必要がある」と語った。
ホテル予約サービス「HotelTonight」や高級宿泊サービスの「Airbnb Luxe」などへの投資を縮小し、本来のホストコミュニティの基本に立ち返るとしている。
リストラ対象の従業員には14週間分の給与を支払う他、米国では12カ月分の健康保険を提供する。
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