撮影した「1on1動画」をAIで解析、表情や会話量など改善点をアドバイスするサービス「HR君1on1」
エクサウィザーズは5月14日、オンライン1on1支援サービス「HR君1on1」のトライアル提供を始めた。オンライン1on1の動画と音声から、表情や会話量などをAIで解析。1on1の定量的な分析を行い、コミュニケーションの質を高める狙い。
AI開発を行うエクサウィザーズ(東京都港区)は5月14日、オンライン1on1支援サービス「HR君1on1」のトライアル提供を始めた。撮影した1on1動画をAIで解析し、上司に対して質問の仕方や話す速度などをアドバイスするもので、社内コミュニケーションの改善を後押しする。
同サービスでは、オンライン1on1の動画を撮影・録画すると、AIが撮影データから参加者の表情、会話量、声について定量的に分析。「前半の会話量は、あなた(上司)の割合が多くなっています」など問題点を指摘し、「相手が自由に回答できる質問を意識しましょう」「話すスピードをもう少しゆっくりにしましょう」といったアドバイスをしてくれる。解析結果は、上司と部下両方が確認できるため、コミュニケーションの現状を客観的に認識し、改善に役立てられるとしている。アドバイスの内容はプロのコーチングを専門とする国際コーチ連盟の認定資格保有者(PCC:プロフェショナル・サーティファイド・コーチ)が作成したものという。
同社は、「各社のテレワーク導入が進む中で、経営層や人事部は現場の上司・部下間のコミュニケーションがうまくいっているか把握しづらく、コミュニケーションを定量的に分析できるAIツールが欲しいという声があった」と開発背景について説明している。
現在は企業数を限定し、トライアル版を提供中。今後は、1on1の実施内容を時系列で確認できるダッシュボード機能を実装する予定だ。
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