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楽天モバイル、5G参入を延期 新型コロナで準備に遅れ
楽天モバイルは、6月に予定していた5G通信サービスの提供について、3カ月をめどに延期すると発表した。新型コロナの世界的な流行により準備が遅れているのが原因としている。
楽天モバイルは5月15日、6月に予定していた5G通信サービスの提供について、3カ月をめどに延期すると発表した。新型コロナウイルス感染症の影響で準備が遅れているという。
同社は4月の携帯キャリア(MNO)事業参入に続き、2021年3月までに5G通信サービスの全国展開を予定していた。新型コロナの世界的な流行が部品の生産や技術開発に影響し、準備が続けられない状況にあるという。20年度中の5G基地局の設置計画は変更しない予定。
楽天グループは現在、楽天モバイルに投資を続けている。13日に発表した20年第1四半期(1月〜3月)決算によると、売上高は堅調に伸びている一方、基地局整備を加速させるための投資などを要因として営業損失は318億2800万円に上った。
同日には、5G通信技術の開発体制強化に向け、クラウド関連の開発を行う米Innoeyeを買収する計画も発表。5G通信サービスの海外展開も視野に投資を続けている。
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