Facebook、オンラインショップ簡単構築サービス「Shop」で新型コロナで困窮の小売りを支援
Facebookが、新型コロナの影響で店舗を閉鎖せざるを得ない小売店などが簡単にオンラインショップを開設するためのサービス「Facebook Shop」を発表した。6〜30点の商品を登録し、FacebookおよびInstagram上でそれらを販売できる。
米Facebookは5月19日(現地時間)、小売店や企業がFacebookとInstagram上にオンラインショップを無料で開設するためのサービス「Facebook Shop」を発表した。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)で閉鎖に追い込まれた小売店や、ステイホームを強いられている人々を支援する目的としている。
FacebookとInstagramではこれまでも販売機能があったが、「Facebook Shop」ではこれらが統合され、より簡単に開設できるようになる。また、「Facebookファミリー」(Facebook本体、Facebook Messenger、Instagram、WhatsApp)でシームレスに利用できる。
例えば、Facebookページからショップを開いたり、ショップへの質問をFacebook MessengerやInstagramのDM、WhatsAppで受け取ったりできる。また、FacebookとInstagramで商品ページを共有できるので、いずれかで商品を追加したり変更すれば両方のShopに反映される。
ショップの開設については既に日本語のヘルプページがあるので、こちらを参照されたい。PCを使う必要があるが、販売したい商品を6〜30点「コレクション」として登録し、Facebookの審査を通ればすぐにショップを開設できる。
既にFacebookあるいはInstagramでショップを開設しているユーザーには、Facebook Shopに移行できるようになると通知がくる。
将来的にはリアルタイムで商品を購入できる「Live Shopping」機能を提供する計画だ。これは、商品の下に動画を表示し、顧客がこれをタップすることで商品の詳細をチェックして購入する機能。向こう数カ月中にFacebookとInstagramで利用できるようになる見込みだ。
マーク・ザッカーバーグCEOは自身のFacebook投稿で「非常に多くの中小企業が新型コロナウイルスの経済的影響に対処するためにオンラインに移行しており、小売店はリアル店舗での営業が困難になり、何百万もの人々が失業している。私はこの2か月間、Facebook Shopのチームと協力してサービス立ち上げに尽力してきた。(中略)Facebook Shopをより広く世界に紹介できるのを楽しみにしている」と語った。
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