在宅時間を楽しむスマートスピーカー活用術 遠方の家族とビデオ通話、祖父母の見守りも(2/2 ページ)
外出自粛が続く中で、離れて暮らす家族と会うことがなかなか難しくなっている。スマートスピーカーはそんな遠方にいる家族とのコミュニケーションだけでなく、日常生活のさまざまな場面に役立つ。
キッチンでのレシピ読み上げ、子どもの絵本読み聞かせも
スマートスピーカーには、自宅で過ごす時間を充実させるための機能も多く備わっている。家にいる時間が増えたことで自炊をする人も増えたと思うが、例えばキッチンにスマートスピーカーがあると、音楽やラジオを聞きながら料理ができるだけでなく、レシピの読み上げ機能なども利用できて便利だ。ディスプレイ付きのスマートスピーカーなら、材料や料理の手順を目でも確認できる。もちろん、音声操作なので両手がふさがっていてもOK。「次の手順」と話しかけると手順を順に読み上げてくれるので、料理のペースにあわせて活用できる。「クックパット」「DELISH KITCHEN」など、人気のレシピサイトのスキルも提供している。
小さなお子さんのいる家庭では、子供への読み聞かせ機能を使う手もある。LINEのClovaシリーズには国内外の有名な童話を読み上げてくれる機能が備わっており、AmazonのEchoシリーズ、Googleのスマートスピーカーでも、さまざまな読み聞かせのスキルを提供している。例えば、講談社による「ディズニースーパーゴールド絵本」のスキルでは、絵本の内容をスマートスピーカーの画面に表示しながら読み聞かせできる。
ちなみに朗読機能は大人でも楽しめる。EchoシリーズではAmazonの「Audible」機能を使える他、Googleのスマートスピーカーでも「Google Play ストア」の「オーディオブック」機能を利用できる。いずれも事前にコンテンツを購入しておく必要があるが、Audibleの作品は購入に必要なコインを持っていれば、サンプルを聞いてから音声操作で購入することも可能だ。さらにEchoシリーズには、「Kindleストア」から購入した本や、読み放題サービス「Kindle Unlimited」または「Prime Reading」で利用中の本を読み上げてくれる機能も備わっている。家事中のながら聞きにも便利だろう。
先日アマゾンジャパンが公開した、スマートスピーカーに関する調査によれば、利用者の42%(そのうち20代は60%、小学生以下の子供がいる家庭は55%)が「家族や大切な人との会話のきっかけが増えた」と回答したという。家族は離れていれば心配な一方、長く一緒にいるとぶつかることもあるが、そんな大切なコミュニケーションをつなぐアイテムとして、スマートスピーカーを活用してみてはどうだろうか。
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