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コロナ禍でもネットでミュージシャンが生き残る方法 SoundCloud、BandCamp、YouTubeのメリットとデメリット(4/4 ページ)

ベルリン在住のミュージシャンが実践レポートする、ネット活用サバイバル術。

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ライブ活動が始まりつつあるベルリン

 さて、筆者もこの2カ月間のコロナ自粛の中、ベルリンのミュージシャン仲間といろいろ試してみたのではあるが、残念ながら「実際にコレでもうかった!」っていう美しいオチには話を持って行けない。

 「コロナ危機が終わったとしても、ライブをやって稼ぐという、それ以前の元通りの生活は、もう戻ってこないのではないだろうか?」という不安と、ミュージシャンは今後も上手に付き合っていく必要があるのだろう。日本のミュージシャンの皆さまも、本記事で紹介したサービスを、興味があればお試しいただきたい。

 実は、筆者には最近、約2カ月のブランクを経て5月9日、人前で演奏する機会があった。ロックダウン緩和が始まったベルリンの、とあるスーパーマーケットでのインストアライブ。ミュージシャンは2人まで、完全マスク着用での演奏(歌手はかなりつらい!)、ソーシャルディスタンス確保などの制約つきのライブであった(主催者及び共演ミュージシャンのインタビュー記事を現在調整中で、近くITmediaにてレポートする予定で準備を進めている)。

 ロックダウン緩和といっても、まだスーパーマーケットの喫茶室は閉鎖している。その喫茶スペースをステージとして演奏、コロナ禍の入場人数制限やソーシャルディスタンス順守により、長い行列で待たされるお客さんのストレス緩和と、ベルリンのミュージシャン救済を目的とした、スーパーマーケットのとても粋なアイデアだと推察している。日本でも実現可能ではないだろうか。

 やはり、ミュージシャンは、目の前で聴き手にお金を払ってもらえると、とてもうれしいのだ。

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