トランプ大統領、自分のツイートにラベルを付けたTwitterを「閉鎖してやる」とツイート
ドナルド・トランプ米大統領が、自分のツイートにTwitterが初めて内容に問題があるというラベルを付けたことを受け、「保守派を沈黙させようとするソーシャルプラットフォームを規制するか閉鎖する」とツイートした。
ドナルド・トランプ米大統領は5月27日(現地時間)、米Twitterが自分のツイートに初めて警告ラベルを付けたことを受け、「共和党はソーシャルメディアプラットフォームが保守派の意見を完全に遮断していると感じている。われわれは彼ら(SNS)を強く規制するか、閉鎖するつもりだ」とツイートした。
このツイートのしばらく後には、「Twitterは、われわれがTwitter(とその仲間たち)についてわれわれが日頃言っていることがすべて正しいことを証明した」とツイートした。恐らく、自分のツイートにラベルを付けたことを「保守派の意見」を制限したと受け取ったのだろう。このラベルは、トランプ氏が「郵送投票は大規模詐欺を引き起こす」と主張したツイートに表示されるもので、根拠のない主張にはラベルを付けるというTwitterルールとポリシーに準拠したものだ。ラベルをクリックすると、専門家は郵送投票が詐欺につながることは非常にまれであると説明しているという(かつてトランプ氏がフェイクニュースと罵倒した)CNNの解説が表示される。
最初のツイートの「2016年の彼らの失敗」というのは、トランプ氏が当選した前回の大統領選でTwitter、Facebook、Googleがフェイクニュースを拡散させたとして非難されたことを指すようだ。一般に、このフェイクニュースによってトランプ氏が当選したとみられているのだが。
このツイートは連投になっており、続きは郵送投票の弊害について繰り返している。郵送投票を定着させれば、投票用紙の偽造や盗難が簡単になり、「最も不正行為をした人が勝つだろう」としている。このツイートには本稿執筆現在、まだラベルは表示されていない。
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