Twitter、“世界のリーダー”の問題ツイートの扱いについて説明
Twitter、世界のリーダーによる問題をはらんだツイートの対処方法について説明した。世界のリーダーといえども「Twitterルールを超越することはない」と強調する。
米Twitterは10月15日(現地時間)、「Twitterを使う世界的リーダーたち」と題する公式ブログで、世界的リーダーによる物議を醸すツイートにどう対処しているかを説明した。
同社は昨年1月にも同じタイトルのブログを公開している。その時は、ドナルド・トランプ米大統領が北朝鮮の朝鮮労働党委員長、金正恩氏を「ロケットマン」と呼んで揶揄するツイートや、トランスジェンダーを認めないツイートを投稿していることをTwitterが放置していると批判が高まっていた。この時は、ツイートをブロックしたり削除したりしない理由を「世界的リーダーをTwitter上でブロックしたり、議論を呼ぶ彼らのツイートを削除することは、人々が読んで討論する権利を持つ重要な情報を隠すことになる」からとしていた。
今回のブログでは、「世界のリーダーのアカウントがTwitterのポリシーを超越しているわけではないことを明確にしたい」とし、テロの促進、個人に対する直接的な威嚇、個人情報やプライベートな写真のシェア、子どもの性的搾取、自傷行為の奨励などを行った場合は世界のリーダーであってもツイートを削除したりアカウントをブロックすると説明した。
同社は6月に、Twitterルールに違反するツイートであっても、ニュース性があり、公益になると判断した場合はラベル付きで残すと発表した。こうしたツイートはタイムラインに表示はされないが、クリックすれば開くことができる。
「われわれの目標は、ルールを慎重かつ公平に実施することだ。こうすることで、われわれは法執行機関の意思決定に関する直接的な洞察を提供し、一般の人々との会話に貢献し、リーダーから意見を聞いて説明する権利を保護する」という。同社は別途、「Twitterルールとポリシー」に専用ページを設け、さらに説明している。
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