Appleのティム・クックCEO、「人種差別を語る」を公開 人種差別問題に取り組む姿勢を説明
ジョージ・フロイド氏の死を巡って活発化している人種差別問題について、AppleのCEOがメッセージを表明した。
Appleのティム・クックCEOは、2020年5月25日にミネアポリス近郊で警察官の行為により亡くなったアフリカ系アメリカ人の黒人男性ジョージ・フロイド氏の死に起因する「2020年ミネアポリス暴動」に関連し、Appleの人種差別問題に取り組む姿勢を説明した「Speaking up on racism」(人種差別を語る)を公開した。
この中でクックCEOは、Appleの使命は人々が世界をより良い方向に変える力を与えるテクノロジーを創造することであり、自分たちは常に多様性から力を得ており、世界中のApple Storeにさまざまな人を迎え、すべての人を受け入れるAppleを築くために努力してきたと説明。
同社は十分なサービスを受けられない学校システムに重要なリソースとテクノロジーを提供するための活動を継続すること、黒人コミュニティやその他の有色人種のコミュニティに不釣り合いに悪影響を与える環境不正の力と戦い続けること、すべての素晴らしいアイデアが聞かれることができるように、インクルージョンおよび多様性上の進歩を前進させること、人種的不公正および大量の投獄に立ち向かうEqual Justice Initiative(米国での過度な処罰や大量投獄の撲滅、人種差別や経済格差の根絶、アメリカで最も弱い立場にある人々の基本的人権の保障に取り組む)を含む団体への寄付を続けると述べている。
現状維持を肯定し、無関心を決め込むことを批判し、マーティン・ルーサー・キング牧師の言葉を引用し、自分たちが変化し、すべての人にとってより良く、より公正な世界を創造することに取り組んでいくと、クックCEOは結んでいる。
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