YouTubeの豪華バーチャル卒業式、1日延期で開催 #BLMメッセージ多数
YouTubeが多数のアーティストや活動家を招いて2020年卒業生のためのバーチャル卒業式を開催した。新型コロナウイルスのパンデミックで実際の卒業式を体験できない学生が対象だ。当初6月6日開催の予定だったが、ジョージ・フロイド氏の追悼式と重なったため7日に延期された。
米Google傘下のYouTubeは6月7日(現地時間)、新型コロナウイルス感染症の影響で卒業式が中止になってしまった2020年の卒業生のためのバーチャル卒業式「Dear Class of 2020」を開催した。当初6日に予定されていたが、同日開催決定した白人警官の暴行で死亡した黒人男性ジョージ・フロイド氏の追悼式を尊重するために1日延期された。
4時間にわたった番組には、前米大統領のバラク・オバマ氏とその妻ミッシェル・オバマ氏、コンドリーザ・ライズ元国務長官、マララ・ユサフザイ、ビル&メリッサ・ゲイツ夫妻、U2のボノ、リゾ、アリシア・キーズ、ビヨンセ、レディ・ガガ、テイラー・スウィフト、ケイティ・ペリー、ビリー・アイリッシュ、ジェニファー・ロペス、マライア・キャリー、ジョン・ムラニー、ジャスティン・ティンバーレイク、ライザ・コッシー、ジミー・キンメル、ショーン・メンデス、ミッシー・エリオット、トム・ハンクス、ジャック・ブラック、BTS、スティーブン・コルベア、コリン・ジョスト、マイケル・ジョーダン、Alphabetのスンダー・ピチャイCEOなど(順不同、敬称略、出演者の一部)が2020年卒業生に祝福のメッセージを送った。多くがフロイド氏の死の背景にある人種差別問題について触れた。
ミシェル・オバマ氏は「現在起こっていることは、何十年にもわたり対処されていない偏見と不平等の結果だ」と語り、「あたなたち(卒業生)は先人よりうまく対処できるはずだし、そうすべきだ」と励ました。
バーチャル卒業式の録画は、字幕付きで視聴できる。
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