「NewsPicks Book」終了 幻冬舎・箕輪厚介氏のセクハラ問題で
ニューズピックスは、幻冬舎との協業で運営していた書籍レーベル「NewsPicks Book」を終了すると発表した。編集長を担当する幻冬舎・箕輪厚介氏の「一連の問題」を重く受け止めた結果の判断だという。
経済ニュース共有サービス「NewsPicks」を手掛けるニューズピックス(東京都港区)は6月8日、幻冬舎との協業で運営していた書籍レーベル「NewsPicks Book」を終了すると発表した。編集長を担当する幻冬舎・箕輪厚介氏の「一連の問題」を重く受け止めた結果の判断だという。
同レーベルは2017年4月に2社が立ち上げた。NewsPicksの月額5000円の有料サービス「NewsPicksアカデミア」会員に同レーベルの書籍を毎月送付していた。
編集長の箕輪氏は、ライターの女性にセクハラを行ったことを文藝春秋の「文春オンライン」で5月に報じられていた。報道の後、自身のオンラインサロンの会員向けに「何がセクハラだよボケ」と発言していたことも同誌に報じられた。
箕輪氏は6月8日、自身のTwitterアカウントで謝罪した上で「テレビ番組出演などの活動を自粛いたします。(中略)いま一度自分の人生を見つめ直し、精進して参ります」とコメントした。
NewsPicks Bookを巡っては、19年2月に幻冬舎の見城徹社長が運営方針について怒りを表明したことでも話題になった。ニューズピックスが同レーベルを独立して運営したいと幻冬舎に申し出たことに対し、見城社長は「この会社には義に関するものが一つもない。こういう会社は必ず滅びる」とTwitterアカウント(現在は削除済み)で苦言を呈していた。
箕輪氏は当時、週刊文春の取材に対し「(NewsPicks Bookの独立化について)自分が説明するからニューズピックスCOOの佐々木紀彦さんには『あいさつに来なくていい』と伝えていたが、それで『(あいさつもないのは)ちょっと違うだろう』となってしまった」と答えていた。
【更新履歴:2020年6月8日午後11時40分 本文中の一部表記を変更しました。】
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