楽天モバイル、同社スマホの対応周波数帯を無断で変更 総務省が報告求める
楽天モバイルがスマートフォン「Rakuten Mini」の対応周波数帯を消費者に説明なく変更していた件を巡り、総務省は電波法に基づいて同社に説明を求めた。
楽天モバイルのスマートフォン「Rakuten Mini」の一部個体が、スペック表にある対応周波数帯に対応していないことがユーザーの報告で明らかになった。同社は6月10日に「Webサイトでの情報が正しくなかった」と発表したが、総務省は12日、電波法に基づいて同社に説明を求めた。
Rakuten MiniはFeliCa搭載端末としては世界最小・最軽量をうたうスマートフォン。当初はBand1(2.1GHz)での通信にも対応するとしていたが、Twitter上で「個体によってはBand1に対応していない」と報告が上がった。
楽天モバイルは10日、「5月上旬以前に対応周波数帯を変更したが、Webサイトでの情報が正しく更新されていなかった」と発表。対応周波数帯の変更について消費者に事前の説明ができていなかったと謝罪し、スペック表を更新した。
しかし市場にはBand1に対応する個体と非対応の個体が出回っており、Twitterなどでは「技適」(技術基準適合認定、もしくは技術基準適合証明)取得上の問題があるのではないかとの指摘もあった。
ITmedia NEWSの取材に対し、楽天モバイルは「(周波数帯の)変更については追加の申請が必要ということで申請を行い、11日に(技適を)再度取得できた」と説明した。
総務省は楽天モバイルに対し「Rakuten Miniの一部について、認証を受けた工事設計に合致していないおそれがある」として報告を求めている。
【編集履歴:2020年6月13日午後2時15分 事実に基づき、本文の表現の一部を修正しました】
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