厚労省「接触確認アプリ」の概要公開 6月中旬に公開予定
厚生労働省は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大を抑えるために開発を進めているスマートフォン向けアプリ「接触確認アプリ」(iOS/Android)の概要とQ&Aを公開した。
厚生労働省は6月12日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大を抑えるために開発を進めているスマートフォン向けアプリ「接触確認アプリ」(iOS/Android)の概要とQ&Aを公開した。
14日以内にCOVID-19陽性者と接触した可能性を通知してくれるアプリ。政府が5月に全国の緊急事態宣言を解除した際に、安倍晋三首相が「クラスター対策の鍵」として多くの人に使ってほしいと呼びかけた。
半径約1m以内に15分以上、2台のスマートフォンがあった場合、“接触”と見なして端末同士がBluetooth通信で情報(符号)を交換。PCR検査で陽性判定を受けた人が、保健所から通知された「処理番号」(診断鍵)を接触確認アプリに入力すると、公衆衛生当局の通知サーバを介して全端末へ配布。各端末が、14日以内の接触情報と照らし合わせて陽性者と接触したかを判断する──という仕組み。
プライバシー保護のため、通知を見ても誰が陽性者なのかは特定できないようになっている。
個人情報の取り扱いについては、「氏名・電話番号・メールアドレスなどの個人の特定につながる情報を入力させることはない」「GPSなどの位置情報を利用せず、記録もしない」とした上で、アプリにより利用者のデータを利用し、収集することもないとしている。
アプリの利用は任意で、陽性と判断された場合の登録もあくまで任意という。
今後はイベント主催者などに対し、感染拡大防止策の一つとして活用してもらうよう働きかけるなど、周知に向けた取り組みを行う。公開は当初の予定通り6月中旬となる見込み。
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