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群馬県、初のネット中傷対策条例を検討へ 相談窓口で“加害者特定”などのアドバイスも
群馬県が、ネット上で誹謗中傷の被害を受けた人を支援する内容を盛り込んだ条例の制定を検討していることが明らかになった。相談を受け付ける窓口の設置も検討する。
群馬県が、ネット上で誹謗中傷の被害を受けた人を支援する内容を盛り込んだ条例の制定を検討していることが6月24日、明らかになった。相談を受け付ける窓口の設置も検討する。
条例は県民のネットリテラシー向上を目指すものとしている。県によると都道府県規模で誹謗中傷被害者を支援する条例を定めるのは初という。7月には有識者による検討会を設置し、議論を始める予定。
県は中傷被害の相談先として専用窓口も設置する。誹謗中傷に当たる書き込みの削除や加害者の特定に必要な手順などをアドバイスする他、弁護士や臨床心理士の紹介も検討する。
女子プロレスラーの木村花さんがSNSで誹謗中傷被害を受け自殺したとされる事件をきっかけに条例の検討を開始したという。群馬県では小中学生を対象に1人1台の学習用PCを支給する計画があり、子供が誹謗中傷の加害者にならないよう教育する狙いもある。
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