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NTTとNEC、資本業務提携「協議中」 5G通信設備など共同開発へ
NTTがNECに約600億円の出資を行うと、日本経済新聞などが報道。これに対しNECは「NTTとの資本業務提携については協議中」と声明を出した。
日本電信電話(NTT)が日本電気(NEC)に約600億円の出資を行い、「5G」通信機器や次世代の高速大容量通信規格などを共同開発すると、日本経済新聞などが6月24日に報じた。これを受け、NECは「当社が公表したものではない」としつつ「NTTとの資本業務提携については協議中」と声明を出した。両社は25日の午後3時30分から緊急記者会見を行う。
25日付けの日本経済新聞電子版やNHKによると、NTTはNECの株式の約5%を取得し、NECの第3位株主になるという。5G通信やその次の世代の「6G」通信の開発などに注力し、中国HuaweiやスウェーデンのEricssonなど海外の通信会社に対抗するという。
こうした報道を受け、NECは25日「NTTとの資本業務提携に関する報道は、当社が発表したものではない。資本業務提携についてはNTTと協議中であり、決定を行った場合には速やかに公表する」とコメント。
NTTも同日に「現時点で決定した事実はない。本件については25日の当社取締役会で議論を行い、開示すべき事実が決定した場合には速やかに公表する」と発表した。
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