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Google Newsで「高品質な一部メディアに対価を支払う」プログラム、年内始動
Google検索結果にニュースを掲載するのは「ただ乗り」だとメディアから批判されているGoogleが、高品質なコンテンツを提供する一部のメディアに対価を支払うライセンスプログラムを立ち上げた。年内開始の“新しいニュース体験”のパートナーが対象だ。
米Googleは6月25日(現地時間)、ニュースサービス「Googleニュース」で年内に立ち上げる“新しいニュース体験”に高品質なコンテンツを提供する一部メディアに対価を支払うライセンスプログラムを発表した。既にドイツ、オーストラリア、ブラジルの一部のメディアと既に契約済みで、今後対象を拡大していく計画。
このプログラムで、メディアは収益化が可能になり、サービスユーザーはより深い内容の記事や最新情報を読めるようになるとしている。
また、ペイウォール(サブスクリプションしないと記事を読めないようにすること)を設けているメディアが読者を増やすために、読者が一部の有料記事を読めるようGoogleが記事無料化の対価をメディアに支払う取り組みも行う。
Googleに対しては、検索結果にニュースを表示することでコンテンツにただ乗りしているというメディア側からの批判が続いている。欧州やオーストラリアなどの規制当局は、Googleに対し、メディアに対価を支払うよう求める訴訟を起こしている。
“新しいニュース体験”の具体的な内容はまだ不明だが、ユーザーは無料で読めるものになるようだ。
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