「Googleスプレッドシート」にオートフィルなどの新機能
Googleが「G Suite」の表計算「Googleスプレッドシート」の3つの新機能を紹介した。入力データからパターンを検出して対応する数式を提案し、オートコンプリートする「Sheets Smart Fill」などだ。
米Googleは6月30日(現地時間)、「G Suite」の表計算「Googleスプレッドシート」の複数の新機能を発表した。
データのオートコンプリート「Sheets Smart Fill」
「Sheets Smart Fill」は、Gmailで返信のテキスト候補を提示したり(Smart Compose)、Google検索で検索語をオートコンプリートするように、AIがデータ入力のコンテキストを解析してパターンを自動検出し、対応する数式を自動生成して残りの列をオートコンプリートする。
例えば、姓名の列を姓と名に分けるために列に名を入力し始めると、列内の姓と名を2つの列に分割する数式が提示される。この提示のチェックマークをクリックすると、自動で列の分割が完了する。
この機能は年内にG Suiteユーザーに提供される見込み。
ファイル内の問題を指摘する「Smart Cleanup」
「Smart Cleanup」は、インポートしたデータに問題があると、サイドパネルで指摘する機能。例えば、行の重複や数値のフォーマットの問題を特定し、修正を促す。列の統計情報も表示するので、潜在的な外れ値を見つけるのにも役立ちそうだ。
この機能も年内にG Suiteユーザーに提供される見込みだ。
ビッグデータ解析サービス「BigQuery」を利用できる「Connected Sheets」
「Connected Sheets」はGoogleが有償で提供する企業向けビッグデータ解析サービス「BigQuery」を、スプレッドシートで利用できる機能。「SQLなどの専門知識がなくてもペタバイト単位のデータをスプレッドシートで分析できる」という。
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この機能は同日から、G Suite Enterprise、G Suite Enterprise for Education、G Suite Enterprise Essentialsで利用可能。
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