「Googleドキュメント」のAI文法チェッカーが正式版に
Googleが、G Suiteの「Googleドキュメント」にAI採用の文法チェック機能を追加する。スペルチェックに加え、文法的な誤りを指摘する。Google翻訳の機械翻訳技術を応用した。
米Googleは2月26日(現地時間)、「Googleドキュメント」のAI採用文法チェック機能を正式版にすると発表した。G Suite Basic、G Suite Business、G Suite Enterprise、G Suite for Educationで3月初旬からローリングアウトしていく。
例えば「We strong recommended」と動詞を形容詞で修飾しているとstrongに青い下線が引かれ、これを右クリックすると別ウィンドウに「We strongly recommended」と直すようサジェストされる。こうしたシンプルなものから、より複雑な文法的な誤りまで指摘するという。
[ツール]→[文法チェック]を選択すれば、スペルチェック同様に文章全体の問題個所を通してチェックできる。
この機能は昨年7月、G Suiteの「Early Adopter Program」で提供を開始したものだ。
日本でも利用できるようになるかどうかは明記されていない。スペルチェック機能は日本でも利用できるが、日本語はサポートしていない。
Googleは、文法チェックは単純に辞書を参照するスペルチェックより難しいが、「Google翻訳」で強化してきた機械翻訳を応用することで実現したと説明する。
フランス語から英語に翻訳するのと同様の方法で、文法的な間違いを含む英語の文章を正しい英語の文章に“翻訳”するという。
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