厚労省の接触確認アプリ、陽性報告の「処理番号」発行開始 DLは499万件に
厚労省の新型コロナ接触確認アプリ「COCOA」で、陽性と診断された場合に報告する際に必要な「処理番号」の発行が始まった。登録するにはアプリを最新版に更新する必要がある。同時に、接触可能性の通知も開始された。
厚生労働省が6月19日に公開した、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者と接触した可能性を通知するスマートフォンアプリ「COCOA」で7月3日、陽性と診断された人(以下「陽性者」)がそれを登録するために必要な「処理番号」の発行が始まった。
処理番号は、陽性ではない人がいたずらなどで虚偽の報告をするのを防ぐために、陽性であることをアプリに登録する際に入力する8桁の数字。新型コロナウイルス感染者等情報把握・管理支援システム(HER-SYS)が陽性者に送信する。
アプリ配布後、ランダムに8桁の数字を入力すると「完了しました」と表示されてしまう問題が報告されたため、発行を停止していた。
アプリの最新版(Ver.1.1.1)では、ランダムに8桁の数字を入力すると「アプリで入力された処理番号が違います」と表示されるようになった。
処理番号の発行が始まったので、アプリユーザーには同日から陽性者との接触可能性についての通知が来る可能性がある。
接触の記録は、ユーザーがアプリをインストールして利用に同意し、Bluetoothをオンにした日から開始されている。陽性者と接触したかどうかは、陽性者が陽性であると登録した日から過去14日間に接触した(1m以内に15分間いた)可能性のある人に通知が届く。
なお、アプリの利用開始日の表示が毎日更新されてしまうバグはVer.1.1.1で修正されたが、初期版をインストールしていたユーザ−の場合、利用開始日は「アップデート前に最後にアプリを開いた日」になっている。接触の記録自体は表示される利用開始日とは関係なく過去14日間のものを保持しているので、6月19日から利用していれば、表示が19日になっていなくても19日以降の記録が保持されているはずだ。
厚労省によると、COCOAアプリは7月2日午後5時までにiOS版とAndroid版を合わせて約499万件ダウンロードされた。
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