日本の新型コロナ接触確認アプリ、公開から約8時間で約85万件、24時間で179万件ダウンロード
厚生労働省が6月19日に公開した「新型コロナウイルス接触確認アプリ」のダウンロード数はiOS版公開の約8時間後の午後11時30分時点で約85万件だった。Android版は午後7時過ぎの公開だった。【UPDATE】翌20日午後5時で約179万件になった。
厚生労働省は6月19日夜、同日公開した「新型コロナウイルス接触確認アプリ」のダウンロード数が午後11時30分の時点で約85万件に上ったと発表した。【UPDATE】20日午後5時現在で約179万件となった。
アプリは3時ごろ公開とされていたが、実際にはiOS版は3時20分ごろ、Android版は7時8分ごろの公開だった。
iOS版とAndroid版の合計数で、1人が複数回ダウンロードした場合もカウントされる場合があるとしている。
ちなみに6月1日に同様の国営アプリ「Immuni」をリリースしたイタリアでは16日の段階で270万件、ドイツの国営アプリ「コロナ警告」は16日の公開で、24時間で650万件ダウンロードされた。
なお、厚生労働省はアプリ名を「新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA)」としているが、AppleとGoogleのアプリストアでは「COCOA」という名称は表示されない。「接触確認アプリ」で検索すると表示される(Google Playストアではトップに表示されるが、App Storeでは本稿執筆現在、3番目だ)。直接のリンクは、iPhone版はこちら、Android版はこちらだ。
厚生労働省によると、COCOAはまだ向こう1カ月間は試行版で、デザインや機能は修正していくという。主要な機能(定期的に識別子を送受信する機能)は米Appleと米Googleが共同開発したAPIを採用しているので、試行版といってもすぐにインストールして問題ないだろう。
また、陽性と診断された場合の登録画面で入力する「処理番号」の発行は「しばらくお待ちください」となっている。処理番号とは、陽性と診断された人がそれを申告する際に医療機関などから取得する、虚偽申告を回避するための番号だ。
正規に与えられる処理番号ではないランダムな数字を入力すると「完了しました」と表示される場合があるが、陽性者として登録されることはないという。つまり、偽の登録はできないということだ。
本稿筆者はAndroid版を19日の午後7時10分ごろにインストールした。インストールと設定は非常に簡単だった。また、その後ずっと有効にしているが、特にバッテリーの消耗が激しくなるといった問題は感じられない。このアプリは多数の人が利用することで新型コロナ対策への貢献度が上がる。こちらの記事などを参照の上、周囲の人々にもインストールを勧められたい。
【更新履歴:2020年6月20日午後7時00分 ダウンロード数の発表を更新し、いくつか説明を補足しました】
関連記事
- 「接触確認アプリ」を「なんか信用できない」と思う人に「26のイエスとノー」で答える
誤解の多い「接触確認アプリ」について、西田宗千佳さんが分かりやすく解説する。 - 日本の新型コロナ接触確認アプリ、Android版も公開 iOS版に続き
厚生労働省は6月19日午後7時ごろ、米Appleと米Googleが共同開発したAPIを採用する新型コロナウイルス感染症(COVID-19)接触確認アプリ「新型コロナウイルス接触確認アプリ」のAndroid版をGoogle Playで公開した。 - 日本の新型コロナ接触確認アプリ、まずはiPhone版公開(Android版も公開済み)
新型コロナ感染者と接触した可能性を通知する厚生労働省のアプリ「新型コロナ接触確認アプリ」が、Appleの公式アプリストアで公開された。Android版も間もなく公開される見込みだ。AppleとGoogleが共同開発したプライバシー重視のAPIを採用し、個人情報を集めることなく機能する。 - 英国もコロナ追跡アプリでAppleとGoogleのAPI採用に方向転換「Appleがシステムを変更しないので」
ドイツ政府に続き、英国政府も新型コロナ接触通知アプリの方針を変え、AppleとGoogleが共同開発したAPIを採用すると発表した。位置情報を収集する独自アプリはAppleがシステムを変更しない限りiPhoneでは機能しないため。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.