日本の新型コロナ接触確認アプリ、まずはiPhone版公開(Android版も公開済み)
新型コロナ感染者と接触した可能性を通知する厚生労働省のアプリ「新型コロナ接触確認アプリ」が、Appleの公式アプリストアで公開された。Android版も間もなく公開される見込みだ。AppleとGoogleが共同開発したプライバシー重視のAPIを採用し、個人情報を集めることなく機能する。
厚生労働省は6月19日午後3時過ぎ、米Appleと米Googleが共同開発したAPIを採用する新型コロナウイルス感染症(COVID-19)接触確認アプリ「新型コロナ接触確認アプリ」をAppleのアプリストア、App Storeで公開した。Android版も間もなく公開される見込みだ。
【UPDATE】午後7時8分ごろ、AndroidアプリもGoogle Play Storeで公開された。
iOS 13.5以上とAndroid 6.0以上の端末をサポートする。アプリをインストールし、起動して機能をユーザーが有効にし、かつBluetoothも有効にすることで利用できる。
AppleとGoogleは共同で、以下のコメントを発表した。
日本の新たな生活様式の下で COVID-19 の拡大抑制を図るために、厚生労働省が提供開始した新型コロナウイルス接触確認アプリCOCOAをAppleとGoogleは支援致します。同アプリは、AppleとGoogleのプライバシー保護技術を活用しており、利用するか否かは利用者が自由に選択でき、デバイスの位置情報を収集・使用することはありません。AppleとGoogleは今後も厚生労働省及び日本政府の取り組みを支援して参ります。
両社がAPIを発表したのは4月15日で、公開は5月20日。なんとか1カ月以内に公開された。このAPI採用のアプリは既にイタリア、ドイツ、ポーランド、サウジアラビアなどで公開されている。カナダでは7月2日公開の予定、英国は今秋公開の予定だ。
【更新履歴:2020年6月19日午後8時50分 Android版アプリについて追記しました。】
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