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TikTok、国安法施行を受け香港のアプリストアからのアプリ削除を表明
中国ByteDance傘下の米TikTokが、香港での国家安全維持法施行を受け、香港のアプリストアからアプリを削除すると表明した。
中国ByteDance傘下の米TikTokは7月6日(米太平洋時間)、米Axiosに対し、香港での国家安全維持法施行を受け、香港のアプリストア(App StoreおよびGoogle Play Store)からアプリを削除すると語った。
TikTokはAxiosに対し「最近の出来事を受け、香港でのTikTokアプリの運営を停止する決断を下した」と語った。
これまで香港の「一国二制度」で保障されていた同地での言論の自由が、国家安全維持法の施行によって脅かされているという批判が高まっている。
米国のGoogle、Facebook、Twitter、英国に拠点を置くTelegramは、香港当局からの情報開示請求に対する協力を「一時的に停止」するとしている。英BBCによると、MicrosoftとZoomも一時停止に加わった。
ByteDanceはTikTokの中国以外でのサービス展開のために、米カリフォルニア州ロサンゼルスに拠点を置く子会社を設立し、Walt Disney幹部をCEOに迎えた。TikTokのユーザーデータは中国のサーバには保存していないと強調している。
それでもインド政府が中国製アプリを禁止した際、TikTokも禁止された。
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