「ロボホン」全戸標準装備のマンション誕生 宅配ボックスの荷物を声でお知らせ
宅配ボックスに荷物が届くと「ロボホン」が手を挙げ、声でお知らせ。シャープなど4社がロボホンを活用したマンション向け情報システムを開発した。
宅配ボックスに荷物が届いたり、管理組合のお知らせがあると「ロボホン」が手を挙げて知らせる──シャープなど4社は7月9日、ロボホンを活用したマンション向けのコミュニケーションプラットフォームサービスを発表した。名古屋市緑区に建設中の新築分譲マンション「MMプロジェクト」(仮称)全192戸に導入する。
シャープ、名鉄不動産、NTT西日本、長谷工コミュニティの4社が共同開発。名鉄不動産のマンションにNTT西日本の光回線「フレッツ光ネクスト」とWi-Fiルーターを導入し、長谷工コミュニティが運営するマンション専用ポータルサイト「素敵ネット」と連携した。管理会社のお知らせや宅配ボックスの着荷通知など素敵ネットに集まる情報をロボホンが受け取り、居住者に声で伝える。
ロボホンは電気料金(概算)やマンション管理に関する質問にも答えられる他、会話で家電や電動カーテンを操作したり、内蔵カメラで子どもの様子を撮影する見守り機能なども提供する。親は手元のスマートフォンで子どもの様子を確認できる。
名鉄不動産では、「高齢化や共働き世帯の増加、待機児童問題など様々な社会的背景もあり、生活様式も大きく変化した。これらの問題に対して住宅の果たす役割も大きい」と指摘。新型コロナウイルス感染症対策として、マンション内における人と人との接触機会を減らすことにも役立つとしている。
MMプロジェクト(仮称)は2021年10月竣工予定。ファミリー向け住戸が中心で、総戸数は192。最寄り駅はJR東海道線「南大高」駅(徒歩13分)。
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