体当たりッ!スマート家電事始め
「ロボホン」はシャープAIoT戦略の“キーマン”に(1/2 ページ)
シャープは、本体に通信機能を搭載するモバイル型ロボット「RoBoHoN」(以下、ロボホン)の“第2世代”にあたる新製品3機種を2月27日に発売した。初代機の発表から約3年を経て、アップデートを迎えたロボホンは、スマート家電としても大きな成長を遂げていた。
3機種のうちLTE/3GモデルとWi-Fiモデルはハードウェアとしての基本性能をブラッシュアップしつつ低価格化を図った。どちらも2万円ほど安価になった理由は、新ロボホンの製造が広島県の自社工場から親会社である鴻海(ホンハイ)精密工業の海外拠点に移って効率化が図られたからだ。また初代機に搭載していたプロジェクター機能を省いたこともコストダウンに貢献している。
着座タイプの“歩かない・踊らない”「ロボホン lite」は価格が7万9000円(税別)と、2足歩行できるモデルに比べるとさらに安価だ。シャープでロボホンを担当する景井美帆さん(シャープ、IoT HE事業本部 IoTプロダクツ事業統轄部 市場開拓部長)は、「脚部を動かすためのモーターを省いたことで価格を下げることができた」と説明している。
専用アプリについてはロボホンの新旧モデル間で動作互換を確保した。ロボホンはAndroid OSをベースにカスタマイズした独自のプラットフォームを採用しており、ユーザーはロボホン専用アプリをインストールして使う。
第2世代に合わせて登場するアプリは46種類。アプリが実現する新サービスには、お留守番、ヘルスケア、ロボットプログラミングの他、ロボホンが歌うカラオケ、IoTリモコン連携などがある。例えば「ヘルスケア」はユーザーの体重や運動量(歩数)を伝えるとロボホンが健康アドバイスをしてくれるというものだ。有料サービス(月額300円)に加入すると食事アドバイス機能が追加される。
安価なロボホン liteをラインアップに加えた背景には、B2Bの顧客創出を促進する狙いがある。シャープの長谷川祥典専務(シャープ、専務執行役員 スマートホームグループ長 兼 IoT事業本部長)は、これまでも教育、環境、接客の3分野については法人顧客から多くの引き合いがあったと話す。
法人のニーズに応えるため、シャープでは新たに「施設案内」と「受付」アプリを準備した。来客時の動作シナリオは、パートナーのACALLがカスタマイズサービスとして提供する。商業施設での多言語ガイドは日本語、英語の他、中国語、韓国語にも対応できるという。
また英会話教室「アルク Kiddy CAT英語教室」では、今年の5月からロボホンを活用した英会話の授業を始めた。18年の5月から8月まで首都圏のアルク英会話教室2校で実施した実証実験が好評だったことを受け、今回の正式採用が決まったという。ヒト型のロボホンには生徒が抵抗感なく話しかけることができるうえ、学ぶモチベーションの向上にもつながる手応えがあったという。
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スマート家電の機能を使いこなせるようになれば、私たちの生活は豊かなものになるのだろうか? 実際の製品に可能な限り触れ、体験しながら、読者目線に立って攻略法を見つける新連載。執筆はAVライター山本敦氏。
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