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皮膚のような薄型近接センサー、韓国の研究チームが開発 ロボットの衝突防止に活用:Innovative Tech
ロボットに巻きつけるとそれが接近を検知するセンサーとなる。
Innovative Tech:
このコーナーでは、テクノロジーの最新研究を紹介するWebメディア「Seamless」を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。
韓国・成均館大学校の研究チームが開発した「Skintype dual proximity sensor(STPS)」は、人とロボットの衝突を回避する近接センサーだ。柔らかくて薄く、皮膚のように張り付けられる。ロボットに接近する物体の速度や距離、角度を検出して回避する。
人とロボットが協調して作業する現場では、接触による事故を避ける必要がある。この課題に取り組むのが本研究の目的だ。
センサーは100×100×2.75mmの薄いフレキシブルプリント基板で作成した。ロボットに合わせてサイズを大きくすることも可能だ。曲げても壊れないため、湾曲面を持つロボットにも組み込める。
容量性と誘導性の検知原理を組み合わせており、導電性と非導電性の両方の物体を検出できる。容量性は接近する物体との間の静電容量の違いで、誘導性は磁場を生成し、物体が領域に入ると検知する。これらの変化により、物体との距離や速度、角度を計算する。人や金属、プラスチックなどの接近する物体の材料も分類可能だ。
実験では、センサーから最大30cm離れた場所の物体検出に成功し、その精度は90%以上だった。下記の映像では、ロボットアームが手に衝突しないように避ける様子が確認できる。
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