ミクシィ、今後もオフィス出社を標準に リモートは週3日まで 「顔を合わせて仕事するのは重要」
ミクシィが10月以降に勤務制度を刷新する。オフィスでの就業を標準としつつ、週3日までのリモートワークを認める予定。フレックスタイム制のコアタイムも、従来の午前10時〜午後3時から正午〜午後3時に短縮する。
ミクシィは7月13日、10月以降に勤務制度を刷新すると発表した。オフィスでの就業を標準としつつ、週3日までのリモートワークを認める予定。「顔を合わせて仕事をするのはとても重要」との考えのもと、新型コロナウイルス対策を進めながら、社員がオフィスで直接会う機会を設ける。
新制度は、リモートワークとオフィスワークの社員が混ざり合う状況から「マーブルワークスタイル」と命名。7月〜9月にテスト運用を行い、結果を踏まえて再整備。10月以降に正式スタートする計画だ。
導入に当たっては、「リモートワークできない仕事は出社する」「リモートワークは成果を出す働き方の一つと捉える」「その場にいない人に配慮したコミュニケーションを取る」などのガイドラインを設ける。
フレックスタイム制のコアタイムも、従来の午前10時〜午後3時から正午〜午後3時に短縮。子供を学校に送った後や通勤ラッシュが落ち着いた時間帯に出勤できるようにする。
ミクシィは緊急事態宣言の発令後、4月8日からオフィスへの出社を原則禁止とし、リモートワークを全社導入した。だが社内調査で、マネジャー以上の役職者のうち約73%が、リモートワークの適切なペースは「週に1〜3回」と回答。異動や採用で加わったメンバーの定着などに懸念があるとの見方を示したことから、今後は週3回を上限にするという。
同社は「業務内容によってリモート・在宅のどちらが最適なのかを整理する」「それぞれの持ち味を生かしながらうまく融合する働き方を目指す」としている。
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