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日立、ローカル5Gの実験施設を9月に開設 パートナー企業に提供
日立情報通信エンジニアリングが、ローカル5Gを使って製品やサービスの検証ができる実験施設を9月に開設すると発表した。
日立グループの日立情報通信エンジニアリング(横浜市)は7月22日、ローカル5Gを使って製品やサービスの検証ができる実験施設を9月に開設すると発表した。自社で開発するサービスの実証に使う他、パートナー企業などにも設備を提供する。
実験施設は神奈川県にある同社の中井事業所内に設置する。5Gを活用したサービスの提供を考えている企業や、自社工場にIoTシステムを構築しようとしている企業などに向け、ローカル5Gを検証する場として提供する。
今後はローカル5Gの無線局を開設するために必要な免許の取得代行や通信環境の構築、運用などを支援するサービスも提供していくという。
日立情報通信エンジニアリング22日、中井事業所がある神奈川件中井町と5Gを活用した地域活性化について提供を結んだと発表した。今後は、町内の工業団地や公共施設での5Gの活用について共同で検討していく。
自治体とIT企業が連携して5G実験施設を開設する取り組みは9月以降加速する見込み。東京都はNTT東日本と5Gの研究を進めており、今秋にも実験施設を開く予定。大阪市はソフトバンクと共同で企業が5Gを使った実験を無償で行える「5Gオープンラボ」を9月に開設する。
いずれも、独自で5Gの実験設備を構築するのが難しい中小企業などに対し、5G関連の製品やサービスの開発を支援するものだ。
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