Corning、先代よりキズに2倍強い「Gorilla Glass Victus」
Corningが2年ぶりに発表したモバイル向けディスプレイガラス「Gorilla Glass Victus」は、先代「Gorilla Glass 6」よりキズに2倍強く、2メートルの高さからの落下にも耐える。Samsungが8月5日に発表する新端末で最初に採用される見込みだ。
米Corningは7月23日(現地時間)、スマートフォン向け次世代ディスプレイガラス「Gorilla Glass Victus」を発表した。2018年発表で現行の「Gorilla Glass 6」よりスクラッチ耐性を2倍強化し、2メートルの高さからの落下にも耐えるようにした(Gorilla Glass 6は1.6メートル)。
韓国Samsung Electronicsが「近い将来このガラスを採用する最初の顧客になる」としている。Samsungは8月5日に製品発表イベントを開催する予定で、ここでは「Galaxy Note 20 Ultra」(仮)やGalaxy Foldの新モデルなどが発表されるとみられている。
一般的なアルミノケイ酸塩ガラスは0.8メートルの高さから落とすだけで破損するとCorningは説明する。Gorilla Glass Victusのスクラッチ耐性は、アルミノケイ酸塩ガラスの4倍という。
また、コストはGorilla Glass 6とほぼ変わらず、エントリーレベルの端末でも採用できるとしている。
Gorilla Glassは、米Apple、米Google、Samsungなど45以上の主要ブランドが80億台以上の端末で採用している。
次世代ガラスの名称をGorilla Glass 7ではなくGorilla Glass Victusにした理由については特に説明はない。Victusはラテン語で、生き方、滋養などの意味がある。
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