ニュース
メルカリ、うがい薬の高額転売に対応検討 医薬品の違法出品は削除中
医薬品うがい薬などの違法出品がフリマアプリ「メルカリ」で相次いでいることについて、メルカリは医薬品に該当する出品は商品を順次削除していると明かした。医薬部外品の出品は、著しく高額な商品は削除していくという。
メルカリは8月4日、無許可販売が規制されている医薬品うがい薬の出品がフリマアプリ「メルカリ」で相次いでいる件について、該当する出品を順次削除していると明らかにした。合法の医薬部外品の出品についても、市場価格と著しく異なる高額商品は削除などの対応を検討しているという。
大阪府が医療機関らと8月4日に開いた共同会見で、消毒薬として用いられるポビドンヨードを含むうがい薬の新型コロナウイルスへの影響に言及。会見直後から、うがい薬がメルカリなどのフリマアプリに多数出品された。その中には、医薬品医療機器等法で無許可販売が禁止されている医薬品うがい薬「イソジン」なども含まれていた。
このような事態を受け、メルカリは医薬品医療機器等法と医薬品・医療機器に関する自社の出品ルールに基づき、医薬品に該当する商品は順次削除を行っているという。同じく多数出品されている医薬部外品のうがい薬も「今後の状況なども鑑み、著しく高額な商品は削除などの対応を検討、実施していく」(同社)としている。
関連記事
- うがい薬がコロナ重症化を予防? 大阪府発表を受けメルカリ高額出品が相次ぐ 医薬品の出品は違法
大阪府などが「ポビドンヨードという抗微生物成分を配合したうがい薬が、新型コロナウイルス感染症の重症化を防ぐ」という研究結果を発表。直後からメルカリでは、医薬品に分類されるうがい薬「イソジン」などの違法出品が相次いだ。 - メルカリ、“悪質出品”に対抗 外部との有識者会議を設立 フリマアプリの在り方・原則を策定へ
メルカリが、フリマアプリ「メルカリ」を運営、管理するための考え方や、個人間取引のマーケットプレースの在り方などを議論する有識者会議を設立した。 - メルカリ、マスクの出品を禁止に 手作りも対象 転売を禁じる政令の閣議決定受け
メルカリがマスクの出品を禁止に。市販品、手作り品、セット販売の全てを禁じる。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、政府がマスクの高額転売を禁じる政令を閣議決定したことを踏まえた。 - 新型コロナ禍で増えた“悪質出品者”が、Amazonからいなくならない理由
マスクや体温計など新型コロナウイルスの影響で需要が急増している商品に狙いを絞り、相場よりも高い値段で販売したり、商品を送らないといった悪質な販売業者が目立つようになった。中でもトラブルが多く報告されているのがAmazon.co.jp。きっかけは海外出品者の登録基準を緩和したことだった。 - ホッチキス替え芯(1万円)──マスク高額転売禁止をすり抜ける悪質“替え玉出品”が続出
マスクの替え玉出品とみられる商品の質問欄では、価格や数量などの交渉が行われている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.