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高齢者の足にロボットシェアリング ZMPが「ラクロ」定額サービスを今秋開始、月額1万円
ZMPは、一人乗り自動走行ロボット「RakuRo」(ラクロ)の定額制乗り放題サービスを秋に開始すると発表した。「高齢者の身近な移動手段」として、東京都中央区佃にあるマンションでスタートする。
ロボット開発のZMPは8月18日、一人乗り自動走行ロボット「RakuRo」(ラクロ)の定額制乗り放題サービスを秋に開始すると発表した。「高齢者の身近な移動手段」として月額1万円(税込)もしくは10分間370円の時間制料金で提供する。
東京都中央区佃にあるマンション「大川端リバーシティ21」の地下駐車場にラクロを複数台配置し、スマホアプリ「RoboTown」(iOS、Android)で予約を受け付ける。利用者がQRコードで認証し、ラクロのタブレットで行き先をタッチすると自動走行を開始。内蔵のレーザーセンサーやカメラで歩行者や障害物を検知し、自動回避しながら移動する。
目的地はスーパーやコンビニ、郵便局などで、順次追加する予定で、散歩コースなども用意する。利用の申し込み受付などに関する情報は、RoboTownアプリと専用Webサイト「RoboTown」で随時更新する。
運用台数などは検討中。ZMPでは「後期高齢者が150〜300人居住するマンションなら、5台程度を運用すると多くの自律した高齢者が利用できる」と想定している。
ラクロは人が歩く程度の速度で移動できる1人乗りモビリティ。法制上は時速6km以下で走行する「電動車いす」に分類されるため、公道も走行できる。ZMPが7月に発表したラクロの量産型では、新たに非常停止ボタンや利用者とコミュニケーションをとるための全方位マイクを設けた。
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