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Googleの無線イヤフォン「Pixel Buds」に低音ブーストなどの新機能

日本では発売したばかりのGoogleの無線イヤフォン「Pixel Buds」にファームウェアアップデートがあり、低音ブーストや音声によるバッテリー残量チェック機能などが追加された。

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 米Googleは8月20日(現地時間)、米国では4月に、日本では同日に発売の無線イヤフォン「Pixel Buds」のファームウェアアップデートを配信したと発表した。バージョンは「550」。

 すべての機能を利用するには、スマートフォン側のアプリ「Google Pixel Buds」もアップデートする必要がある。

 このアップデートでBluetooth接続が改善された他、以下の新機能が追加された。

低音を強調する「バスブースト」設定

 これまでイコライザー的な機能がなかったが、低音を強調する「バスブースト」設定が可能になる。Pixel端末の場合はPixel Budsを接続した状態で[設定]→[設定済みのデバイス]でPixel Budsの設定をタップし、[音]をタップすると切り替えボタンが表示されるので、これを有効にする。設定すると、ノートPCやiPadなど、他の端末でもバスブーストが有効になる。

イヤフォンを片方ずつ共有する際、ボリュームを個別に調整できる

 [設定]→[装着検知]で「共有の検出」を有効にし、イヤフォンの片方を共有する相手が装着してしばらくすると共有が検出され、イヤフォン表面のスワイプによる音量調整がそれぞれ別個にできるようになる。どちらかが耳から外すと、共有が自動的に終了し、両方のイヤフォンの音量調節が同期し直す。

Googleアシスタントによるバッテリー残量チェック

 Googleアシスタントでの操作を有効にしている場合、「イヤフォンのバッテリー残量は?」と音声で尋ねると「右は65%、左は72%です」などと音声で答える。

「デバイスを探す」の強化

 「デバイスを探す」でスマートフォンと接続していない場合のイヤフォンの、「最後に見かけた場所」を表示する。Pixel Budsの[設定]→[デバイスを探す]→[最後に見かけた場所]をタップする。

イヤフォンのタッチコントロールを無効にする

 イヤフォンの表面をタップしたりスワイプすることで操作ができるが、誤って触っても反応するので、スマートフォンあるいはGoogleアシスタントでのみ操作するよう、タッチコントロールを無効にすることもできる。

 Pixel端末の[設定]→[接続済みデバイス]→Pixel Budsの設定で[タップ操作]で切り替えボタンをタップして無効にする。

大音量で音楽を聴いていても大事な音を聞き逃さない「アテンションアラート」(テスト版)

 周囲の音が聞こえないくらいの大音量で音楽を聴いていても、赤ちゃんの泣き声や緊急車両のサイレンなどの周囲の音をPixel Budsが検出し、音楽の音量を自動的に下げる「アテンションアラート」機能が追加される。下がった音量は数秒でもとに戻る。今の所、反応するのは赤ちゃんの泣き声とサイレンの他、犬の吠える声の3種類だ。

 Pixel Budsの[設定]→[音]の[試験運用版]→[アテンションアラート]をオンにする。この機能を有効にすると、バッテリーの消費が少し早くなる。

 buds 1
[音]設定画面(左)、[共有の検出]

長いスピーチの通訳(日本語はまだ未対応)

 通訳機能は既にあるが、短い会話のやり取りに対応したものだった。これに、長い講演などに対応する「トランスクリプション(文字起こし)モード」の翻訳機能が加わる。ただし、まだ仏、独、伊、スペイン語から英語への通訳にのみの対応だ。静かな場所で、1人の人が話す場合に使える。

 例えばスペイン語のスピーチを聴く際、スペイン語で「英語にして」とPixel Budsに頼むと、耳から英語に翻訳した音声が聞こえ、接続しているスマートフォンの画面には翻訳したテキストが表示される。

 また、米国では4色すべて(Clearly White、Almost Black、Quite Mint、Oh So Orange)のPixel Budsが販売されるようになった。日本では現在、Clearly WhiteとAlmost Blackのみ販売している。

 buds 2

【更新履歴:2020年8月22日午前11時15分 筆者のPixel Budsアプリもアップデートされたので、設定画面を差し替えました。】



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