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マスク・消毒液の転売規制解除へ 「入手困難な状況が解消されたため」
政府が一時的に実施していたマスクやアルコール消毒液の転売規制の解除を閣議決定した。マスクや消毒液が市場に出回るようになり、入手困難な状況が解消されたためとしている。
政府は8月25日、一時的に実施していたマスクやアルコール消毒液の転売規制の解除を閣議決定した。マスクや消毒液が市場に出回るようになり、入手困難な状況が解消されたためとしている。
政府は3月に、新型コロナの影響でマスクなどの需要が急増し、入手が極めて困難になったとして国民生活安定緊急措置法の施行令を改正。購入価格を超える価格で転売する行為や、高額な送料を設定して利益を得ようとする行為を禁止した。5月には消毒液にも同様に転売制限をかけた。
この転売規制は法律上、需給バランスを正常にするために必要な限度を超えてはならない規定となっている。マスクは6月の時点で供給量が約8億枚に達し、8月には約10億枚を供給できる見込み。消毒液も2019年の月間平均生産量の6倍に当たる約600万Lの生産が継続され、今後も増産が見込まれるという。
このように入手困難な状況が解消されたことから、マスクなどを転売規制の指定品目から外すことを決めた。国民生活安定緊急措置法の施行令は8月29日に施行される。
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