Amazon、「Alexa」の新機能を多数発表 見守りの「Care Hub」や侵入者に“吠える”機能など
Amazonが、AIアシスタント「Alexa」に今後追加していく新機能を多数紹介した。NTTS採用でより自然な話し方ができるようになり、侵入者を検知するとサイレンや犬の吠え声を再生する機能、離れて暮らす高齢者の見守り機能などだ。
米Amazon.comは9月24日(現地時間)、AIアシスタント「Alexa」に今後追加していく予定の多数の機能を紹介した。今後数カ月にわたって展開していく計画。日本で利用できるようになるタイミングなどはまだ不明だが、主なものを紹介する。
ユーザーが“教育”できるように
例えば「Alexa、照明を読書モードに設定して」と命令したら明るさを40%にすることを覚えさせることができる。
より自然な話し方に
NTTS(Neural Text-to Speech)の採用で、より自然な話し方を実現する。音声から相手が誰かを判断し、家族であれば親しげに、それ以外に対してはていねいに応答する。また、自然な息継ぎや、重要な単語は強調する。サンプルをこちらで再生できる。
ウェイクワードなしに会話に参加する
「Alexa、会話に参加して」と言うと、複数の人の会話をAlexa搭載端末が視聴し、会話の内容に合った情報を適宜話す。例えば、何の映画を見ようかと相談していると、お勧めの映画を提案したりする。
Echo ShowでZoomとAmazon ChimeのWeb会議に参加
「Alexa、Zoom会議に参加する」と言うだけで、Echo ShowでZoomのWeb会議に参加できる。Amazon Chimeも同様。
Web会議では、背景を変える機能も追加される見込みだ。
高齢者の見守り機能「Care Hub」
「Care Hub」は、離れて暮らす高齢な家族などの家にEchoシリーズを設置し、Alexaアカウントを接続すると、Alexaアプリで見守りが可能になるサービス。相手の許可を得られれば、Alexaの利用履歴(どんな質問をしたかなど)を確認でき、ハンズフリーで通話でき、緊急時に相手が「Alexa、助けを呼んで」といえば予め設定した緊急連絡先に端末から電話する。
「Alexa Guard Plus」で侵入者にサイレンや犬の吠え声
Echoシリーズをホームセキュリティ端末にする「Alexa Guard」の新機能として、侵入者を探知すると、Alexa搭載端末でサイレンや犬の吠え声を発声する。
赤ちゃんの泣き声で寝室の照明を付けるなどのルーティン設定
音響検出機能で、咳やいびき、赤ちゃんの泣き声を認識できるようになる。これにより、例えば赤ちゃんの泣き声を検出すると寝室の照明をオンにするルーティンなどを設定できるようになる。
Echo ShowのNetflix対応
Echo Showシリーズでは既にAmazonビデオのコンテンツをAlexaに命じることで再生できるが、Netflixにも対応する。
子供には子供向けの対応
Echo Dot Kids Editionはもともと子供向けの応対をするが、それ以外のEchoシリーズでも、相手が子供だと検出すると、自動的に子供向けの話し方に切り替わる。
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