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アマゾン、偽造品取り締まりを強化 商品1点ごとのシリアルコード発行
企業がAmazon.co.jpで販売する商品1点ごとにシリアルコードを付与するサービス「Transparencyプログラム」をアマゾンジャパンが開始した。
アマゾンジャパンは10月1日、企業がAmazon.co.jpで販売する商品1点ごとにシリアルコードを付与するサービス「Transparencyプログラム」の提供を始めた。コードが発行された商品の真偽をアマゾンジャパンが事前に確かめることで、偽造品の取り締まりを強化する。
シリアルコードが発行された全商品に対して、アマゾンジャパンが事前に真偽を精査し、偽造品の販売を未然に防止する。商品を購入した客は、スマートフォンアプリで商品のコードをスキャンすると、購入した場所を問わず商品が真正品であることを確認できるという。
Transparencyプログラムは2018年に米国で開始。これまで英国やカナダなどで展開し、登録されたブランドは1万件以上。偽造品の疑いのある商品の発送を50万点以上阻止したという。
これまでアマゾンジャパンは企業の報告に基づき偽造品を削除する「Amazonブランド登録」や、機械学習によって偽造品の疑いがある商品を検知し、企業が偽造品を削除できる「Project Zero」などを実施。Transparencyプログラムと組み合わせ、偽造品の取り締まりを強化していく。
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